10月に葛飾やすらぎの郷で行われた「すこやか祭り」の中で、子供向け「介護体験」を実施しました。
その様子を見ていた来場者から、職場(市川市立A中学校)で授業の一環として「介護体験」を行ってほしいとご依頼いただきました。
講師はやすらぎの郷の木下課長、フォローに天野葛飾エリアマネジャー、広報の栗原で参加してきました!
当日は中学1年生120名を対象に、クラスを交代(1回につき60名)して同じ授業を2回行いました。
懐かしい体育館で、木下課長の問いかけからスタートです♪
木下:「みなさんが街中で、介護を必要とする人はどんな人だと思いますか?」
各グループに分かれて意見交換、発表!学生さんらしく賑やかです。
「お年寄り」「車椅子の人」「認知症の人」「呼吸困難な人」「怪我をしている人」「目が悪い人」・・
木下:「介護が必要な人は高齢者だけ?若い人でも突然介護が必要になる人もいるんです。」
そこで木下課長の体験から2つのエピソードを紹介しました。
①学生時代、交通事故にあって下半身麻痺になった友人
②病院で働いていたときに出会った、プロレスで頚椎損傷した患者の話
みなさん、真剣に聞き入っています。
車椅子の取り扱い方法を説明した後、グループごとに分かれていよいよ車イス体験!
まずはそれぞれ、自分で車椅子をこいで三角コーンを回ってみます。
スピードを出す男子、おどける男子、注意する女子(笑) 盛り上がります!!
次ぎに、「半身麻痺」の状態での車椅子体験。まずは、木下課長が麻痺の状態を説明します。
右手・右ひじの手首を内側に曲げて、片目をつぶって、片足はつま先だけで支えて、反対の手で運転します。
「これであってる?難しい・・」
さらに、両手・両足・両目が不自由な状態での車椅子体験!
自分ではこげないので、友達に押してもらいます。
この状態で車椅子に乗った感想をグループごとに話し合います。一番多かった意見は・・怖かった!!
木下:「じゃあ、どういう風にしてもらったら怖くなかったかな?」
「ゆっくり押して居場所を教えてあげる」
「次、右に曲がるよ、とか声かけしてほしい」
「今日はいい天気ですねとか、世間話をしてほしい(緊張を和らげるため)」
それぞれ挙がった意見を取り入れて、再度、実践しました!
木下:「最初との違いはどうだった?」
「曲がるよーと教えてくれたから安心できた」
「Nくんが給食の話をしてくれたから安心した」
木下:「相手が怖くないように声をかけたことが“思いやり”です。
今後は、街中でも介助が必要な人への“見る目”が変わるはず。
自分から声をかけてほしいです。中には断わる人もいるけれど、助けを必要としている人の方が多い。
そうするともっと住みやすい社会になります。」
最後に学級委員から「御礼の言葉」をいただきました。
私たちにとっても、貴重な体験をさせていただき感謝です。